胃カメラ・経鼻内視鏡について
「おえっ」となりにくい
経鼻内視鏡
従来の胃カメラは口からノドを通り食道・胃の内部を観察する検査です。
その際どうしても舌根(舌の付け根)を刺激して”おえっ”となってしまいます。
いままでの胃カメラとの違い
口から挿入する従来の胃カメラは舌の付け根やノドを刺激して、どうしても不快感や吐き気をもよおします。
鼻からの胃カメラは面径4.5㎜、ノドにアプローチする角度が違うので挿入時の不快感や吐き気を大幅に軽減することができます。
経鼻内視鏡 3つの特徴
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1辛くない
経鼻により咽頭反射の軽減
鼻腔から挿入することによって舌の根元に触れることなく食道に達することができます。胃カメラで最も辛い咽頭反射(“おえっ”となる反応)を抑えることができます。
経鼻内視鏡は従来の口からの内視鏡検査より辛くない検査です。 -
2安心・安全
最高水準の洗浄
過酢酸(アセサイド)を用いて内視鏡専用洗浄機器による高水準の消毒洗浄を行っています。
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3高精度
細いけれど精度は高い
経は小さくなっていますが、観察・診断は経口内視鏡に劣ることなく行うことができます。 特殊光(NBI)を用いて血管パターンの観察や細胞を採取して組織検査を行うこともできます。
経鼻内視鏡検査の流れ
検査前日
夜9時以降は食事を控えてください。
お休みになるまで水分《水、お茶、コーヒー、紅茶、牛乳、アルコール(控えめに)》は制限ありません。
検査当日
起きてから食事は控えてください。
水分(透明のお水)は制限ありません。
コーヒー、紅茶、牛乳など色のついた飲み物は控えてください。
検査中
胃の中の泡を消す薬を飲みます。
鼻の麻酔をスプレーを用いて行います。
お腹の動きを止める薬を注射して観察ができる胃の状態にします。鼻から挿入が始まります。検査時間は3分から10分程度です。
検査後
検査後1時間してから水を少量飲んでみてください。
むせずに呑み込めるようなら食事もOKです。
こんな症状は
検査が必要です!
- 腹痛(特にみぞおち付近)
- 赤黒っぽい便が出たとき
- 胸焼け、吐き気
- 胸のつかえ感
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍のバリウム検査で異常を指摘された方
- 検診でペプシノーゲンの異常を指摘された方
- 飲酒・喫煙される方(食道癌対策)
- 慢性胃炎をお持ちの方
- 家系に胃癌のある方
経鼻内視鏡で発見・防止
できる病気
「胃がん、食道がん」といった「悪性腫瘍」から、「胃ポリープ、ピロリ菌感染」といった良性疾患の診断に有効です。また、「胃潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎」や最近多い「逆流性食道炎」等の炎症性疾患も有効です。
感染防止のための徹底洗浄
内視鏡洗浄消毒装置(オリンパスOER-4)
内視鏡検査の安全・安心のために内視鏡専用洗浄消毒装置を使用しています。
内視鏡表面は超音波洗浄を施し、内部は過酢酸消毒により検査の安全・安心に配慮しています。
胃カメラ前日の注意事項
夜9時以降は食事を控えてください。
お休みになるまで水分《水、お茶、コーヒー、紅茶、牛乳、アルコール(控えめに)》は制限ありません。
※前日にて胃カメラの予約をご希望の方は、お電話にてご希望をご連絡ください
よくあるご質問
胃カメラについて、患者様からよくあるご質問をまとめています。
- どのような症状の人が検査が必要ですか?
- 腹痛、胃痛がある人、吐き気や嘔吐症状がある人、食べ物がつまる感じのある人、胃液が口や胸にあがってくる、胸焼けがする、萎縮性胃炎のある人。健康診断で胃の精密検査と言われた方。
- 胃カメラ検査前日はご飯を食べて大丈夫ですか?
- はい、大丈夫ですが、夜10時までにお済ませ下さい。ただし、水分(水、お茶、コーヒー、ジュース)はお休みになるまで制限ありません。
- 鼻から胃カメラを入れるのは苦しくないですか?
- 口からの内視鏡よりは「おえっ」となりにくいです。但し、個人差があります。
- 当日予約して胃カメラ検査をすることはできますか?
- お食事や予約の状況により可能です。どうぞお問い合わせください。
- 胃カメラの費用はどのくらいかかりますか?
- 細胞をとって調べたり、処置などにより多少異なりますが、健康保険3割自己負担の方で、4500円~8000円程度です。